** 日本学術会議ニュース・メール ** No.524 ** 2015/11/27
2015年11月30日 08時19分 [Web担当]++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ++++++++++++++◇ 一橋大学政策フォーラム「フューチャー・デザイン」のお知らせ◇ 第16回アジア学術会議スリランカ会合 国際シンポジウム開催案内について++++++++++++++++++++++++++++++ ++++++++++++++++++++++++++++++ ++++++++++++++
■----------------------------- ------------------------------ ------------ 一橋大学政策フォーラム「フューチャー・デザイン」のお知らせ------------------------------ ------------------------------ -----------■日本学術会議後援 一橋大学政策フォーラム「フューチャー・デザイン」 が開催されます。主催:一橋大学、一橋大学経済研究所、共催:科学技術振興機構( JST)、後援:日本学術会議1.日時:2015年12月13日(日) 13:30 ~ 18:30(13:00受付開始)2.場所:一橋講堂(http://www.hit-u.ac. jp/hall/file/menu-016/file_01. pdf) 中会議場3、43.開催趣旨: 持続可能な社会を構築するためには、将来世代の視点・ 利益を反映した意思決定が欠かせません。しかし、私たちの社会の仕組みのもとでは、 このような将来世代の視点を明確に反映した意思決定や政策判断はなかなかできません。 私たちの社会には二つの大きな柱があります。その一つが市場です。市場は、 私たちの目の前の欲望を実現してくれる非常に優秀な仕組みですが、 将来世代を考慮に入れて資源の配分をする仕組みではありません。 一方、 市場を補うはずのもう一つの柱である民主制も現世代の利益を実現 する仕組みであり、将来世代を取り込む仕組みではありません。というのは、 将来世代は存在しないため、彼らの声が届かないのです。さらには、 人は目の前のことに心を奪われ、将来のことを楽観的に判断しがちなため、 将来世代を十分に配慮しての判断ができません。このように将来世代の様々な資源を「惜しみなく奪っている」 のが現世代なのです。
この大きな課題に対処するため、存在しない将来世代に代わって「仮想将来世代」を現世代に導入し、新たな社会を創造する枠組みが「フューチャー・ デザイン」です。多くの若い研究者が、フューチャー・ デザインに関わる理論の構築、被験者を用いる実験、現場での実践に取り組んできました。この研究の最初の成果として「フューチャー・デザイン」( 西條編著,勁草書房, 2015)を出版しています。実験や実践の場では、 仮想将来世代の導入が非常に有効であることが示され始めています。 フューチャー・デザインの枠組みを紹介し、理論、実験、 実践について最新の情報を報告し、皆さんと共に新たな社会の創造を考えるのが今回のフォーラムです 。4:プログラム第一部 フューチャー・デザイン:仮想将来世代の可能性 座長 青木玲子 九州大学副学長・日本学術会議会員13:00~13:25 「フューチャー・デザイン:仮想将来世代の可能性」 西條辰義 一橋大学経済研究所教授・日本学術会議会員13:30~13:55「 仮想将来世代との共創による未来ビジョン形成と地域実践」 原圭史郎 大阪大学環境イノベーションデザインセンター 特任准教授14:00~14:25「 矢巾町における住民参加型水道事業ビジョン策定とフューチャー・ デザイン」 吉岡律司 岩手県矢巾町上下水道課係長14:30~14:55 「ドメイン投票とフューチャー・デザイン」 肥前洋一 高知工科大学フューチャー・デザイン研究センター・ ディレクター兼教授(休憩 15分)
第二部 フューチャー・デザインはなぜ必要か 座長 西條辰義 一橋大学経済研究所教授・日本学術会議会員15:10~15:35「フューチャー・デザインはなぜ必要か」 小塩隆士 一橋大学経済研究所教授15:40~16:05「将来省の可能性」 上須道徳 大阪大学環境イノベーションデザインセンター特任准教授16:10~16:35「災害復興からみた将来デザインと学際連携」 森口祐一 東京大学大学院工学系研究科教授・日本学術会議連携会員 16:40~17:05「イノベーションとフューチャー・ デザイン」 青木玲子 九州大学副学長・日本学術会議会員(休憩 20分)17:25~18:30 パネル討論 総合司会 小塩隆士 一橋大学経済研究所教授お申し込みは以下の受付サイトにて可能です。https://hrs.ad.hit-u.ac.jp/ entries/add/941 詳細は以下をご覧ください。http://www.ier.hit-u.ac.jp/Japanese/information/pdf/ 20151213-2.pdf
■----------------------------------------------------------- ---------- 第16回アジア学術会議スリランカ会合 国際シンポジウム開催案内について------------------------------ ------------------------------ ---------■日本学術会議会員、連携会員及び協力学術研究団体各位 第16回アジア学術会議スリランカ会合 国際シンポジウム 開催案内について アジア学術会議事務局長 吉野 博■趣 旨 第16回アジア学術会議(SCA)スリランカ会合は、 2016年5月30日(月)から6月1日(水)まで、スリランカのコロンボで開催されます。 このうち、5月31日(火)及び6月1日(水)には、 以下をテーマとした国際シンポジウムを開催します。(テーマ)Science for the People : Mobilizing Modern Technologies for Sustainable Development in Asia(サブテーマ)1.Opportunities in mobilizing Biotechnology, Information Technology, Nanotechnology and Renewable Energy Technologies for National Development2.Social Dimensions of these technologies: Challenges faced by Asia in their exploitation, Risks from applying the technologies, Protection and preservation of cultural heritage3.Climate Change: Mitigation of and Adaptability to the Impact of Climate Change, Sustainable Development for Built Environment, Prevention of Natural Disaster
シンポジウム主催者であるスリランカ科学アカデミー(NASSL)では、このテーマに即した科学的研究の成果について広く論文を募集致し ます。公募した論文につきましては、審査の上、 第16回アジア学術会議国際シンポジウムの機会に発表・議論の場を提供いたします。■スケジュール 2016年1月10日: 論文要旨(Abstract)提出期限 2016年2月15日: 審査結果通知(Notification of acceptance as oral presentation/poster) 2016年4月30日: 発表用資料提出期限■第16回アジア学術会議スリランカ会合国際シンポジウム 日 程:2016年5月31日~6月1日 会 場:Hotel Galadari(コロンボ、スリランカ) 主 催:スリランカ科学アカデミー (National Academy of Sri Lanka)ほか■ 第16回アジア学術会議スリランカ会合及び論文募集の詳細につい ては以下をご覧ください。・FIRST CIRCULAR(日本学術会議事務局HP内掲載) http://www.scj.go.jp/ja/int/ sca/index.html http://www.scj.go.jp/ja/int/sca/16th_1st_circular.pdf ・スリランカ科学アカデミー (National Academy of Sri Lanka) http://nas-srilanka.org/
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