日本学術会議健康・生活科学委員会家政学分科会主催の
公開シンポジウムをご案内いたします。
事前申し込みは不要です。
■■公開シンポジウム■■
「生きる力のさらなる充実を目指した家庭科教育への提案」
■開催日時:平成29年2月21日(火) 13:30~16:30 (予定)
■会場 :日本学術会議講堂 東京都港区六本木7-22-34
(東京メトロ千代田線 乃木坂駅5番出口 徒歩1分)
■参加費 :無料
■事前申し込み:不要
■趣旨 :
現在の社会は、高度成長期の経済性や利便性を優先する考え方
の社会から、人がそれぞれの価値観で生活を築き、幸福感を感
じ、精神的充足感を満たす生活をより重視する社会になってき
ています。
家政学分科会では平成25年5月に「大学教育の分野別質保証の
ための教育課程編成上の参照基準 家政学分野」が表出され
(http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-22-h130515-1.pdf)
そこには「家政学は、すべての人が精神的な充実感のある質の
高い生活を維持し、生き甲斐を持って人生を全うするための方
策を、生活者の視点に立って考察し、提案することが目的であ
る。」と記載しています。
このように家政学は、人間が時代や社会状況の変化とも相互に
関連しながら個人や家族の価値を堅持し、主体的で創造的な生
活、実現に向けての支援の役割を担っています。
家政学の支援の重要な役割として家庭科教育がありますが、家
政学分科会で家庭科の授業を受けた学生や指導する家庭科教員
を対象にこれまでの家庭科教育についてアンケートを実施し、
その調査結果は記録「家庭科及び家庭科教員養成に関する調査
-これからのくらしに家政学が果たすべき役割を考えるために
-」(平成26年
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kiroku/2-140801.pdf)
として報告されています。これより、家庭科教員の資格取得に
あたり、出身大学による履修科目の偏りと家庭科教員が指導す
る内容について得手不得手感を感じていることが明らかになり
ました。
このような経緯から家政学分科会では、家庭科教育の充実や家
庭科教員の質の向上を目指し、家庭科教育への提案について提
言「生きる力のさらなる充実を目指した家庭科教育への提案」
をまとめました。
そこで今回は、この提言作成にあたっての主な論点を分科会委
員からご報告し、より充実した提言表出に向けて意見交換を行
っていきたく存じます。
多くの方々にご参加いただき、活発な議論をお願いします。
13:40 提言にあたって(開会挨拶、趣旨説明)
小川 宣子
日本学術会議第二部会員
中部大学応用生物学部教授
13:50 家庭科教育について
工藤 由貴子
日本学術会議連携会員
横浜国立大学教育人間科学部教授
14:30 現行の教職課程認定基準等に関する検討
片山 倫子
日本学術会議連携会員
東京家政大学名誉教授
15:10 家庭科教員養成の実態と改善
多屋 淑子
日本学術会議連携会員
日本女子大学家政学部教授
15:50 全体討議
司会 香西 みどり
日本学術会議連携会員
お茶の水女子大学生活科学部教授
生活科学系コンソーシアムのホームページは、こちらです。
http://www.seikatsuconso.jp/symposium/announcement/255.html
多くの皆さまのご参加をお待ちしています。